看護師(看護婦)の勤務表を考える【ヒューネットジャパン】

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看護師(看護婦)の勤務表を考える

看護師(看護婦)の勤務表に関する考察

看護師は過酷な労働を行っている。国内では不足気味で海外からつれてくるという。
ある看護師は、夜勤明けは本当は家に帰って寝なければいけないのですが、かえる時間がちょうど太陽が上がる時間で、日差しを真っ向から浴びると体内時計が狂ってしまって.....若いうちは気力と体力で踏ん張ったけど今は疲れが抜けなくてと話してくれました。
ここは、某大学病院、勤務は準夜勤が2日続くと夜勤が2日その後は休みで翌日は早番、なんともはや過酷な労働である。これでは看護の質もあったもんじゃないと、ある看護師は話していました。

ここでは看護師の勤務表の作り方について考えて見ます。つまり、看護師の勤務スケジュール作りにはどのような考え方を取り入れなければならないかを事例を踏まえて解説してみます。
さて、看護師の勤務表は様々な要点を捉えて作成されなければなりません。
これは、ある病院の例ですが、勤務表の作成に当たっては基本となる考え方を整備しておかなければならない。
<勤務表作成のための考え方>
1、日別に勤務区分毎の要人員数を設定する。
2、1ヶ月の所定休日数を設定する。
3、日勤帯にはリーダー看護婦を必ず配置する(リーダー看護婦とは経験年数で判断する)
4、連続勤務日数は5日を限度とする。
5、チーフ以上は1ヶ月に1度、土日の連休を入れる。
6、その他の看護師は2ヶ月に1度、土日の連休を入れる。
7、1ヶ月に一度は土日祝日にお休みを与える。
8、各種委員会の担当は早番もしくは日勤を与える。
9、夜勤は1月辺り、6日以内とする。
10、夜勤の内一人はリーダー看護師を当てる
11、休日希望は3日以内とする。
12、遅番を続けて当てない、併せて、翌日の早番を割り当てない。
これらの要件を捉えて、勤務表は作成されるべきである。

勤務表の例を見てみよう。
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勤務表の作成事例はこちら
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ここでの配置ポイントは、夜勤とそれに付随した組合わせである。
シフト作成は先ず組合せにくい順からは配置を行う。これぐらいのシフトとなると手書きでは膨大な時間を要してしまうのでは無いだろう
か。8時間?いずれにしても、ここはやはりPCにお願いするのが好ましい方法だ。しかし、ポイントはパフォーマンスである。

しかし、残念ながら、作成にかかる多くの労働は自宅への持ち帰りというサービス残業に変わってしまう。中にはそれを喜びとしている看
護師もいるので、経営側の「そんなのは自宅でやらせておけ」という言葉が正当化されてしまう。

さて、いずれにしても作成が必要なので行う。
最初は夜勤の配置である。大体月平均4回~5回が標準のようである。病院によっては、夜勤の次の日が日勤を入れているという無謀なところもあったりする。
我々が歩いたところでは、介護施設では、最新?のシフトが図られているが、古い病院(特に○○大学病院とか○○国立病院等)は、昭和初期の頃の勤務体制をいまだに踏襲しているところもあり驚く。

夜勤の貼り付けでは愛称も考えないといけない。特に人が少なくなるところでは、愛称が最も重視される。また、男性のみの夜勤も敬遠さ

れるようである。
つまり、これらの要素を鑑みプロットするのである。
次に、遅番の割り振りである。大体のところにおいて、遅番の次の日は早番を割り当てないようにしている施設が多い。この点から、遅番を最初にプロットするのだ。ここまでくれば山の頂が見えてくる。しかし、難所は未だ続く、早番、日勤のリーダーとプロットしていくと、最後に休みが待っている。多くの場合、最初に休みを入れてしまうので厄介になるが、休みを最後にすると意外と出来やすい(ただし、希望の休みがあるばあは別だが)。
これで、完成!!

しかし、実際は、各人毎に勤務できない日があったり、曜日によって制約があったりする。
先日も、ある人は早番と日勤、遅番、特遅のみしか勤務できず、加えて、週3日勤務で日・火・水・木に限定である。加えて、火曜日は遅番しか出来ない。といった条件等があった場合は、もう、頭がグルグルである。

勤務表の効率的な作成の仕方はこちら